【御殿場市版】
特別受益による遺産分割トラブルの解決・対策を行った事例
御殿場市における、「特別受益による遺産分割トラブルの解決・対策を行う」までを事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。
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1.御殿場市にお住まいのM様が、
「特別受益の持ち戻しで、遺産分割トラブルを解決した事例」
お客様の相談内容
物件 概要
- 所在地
- 御殿場市神山
- 種別
- 一戸建て
- 建物面積
- 77.24m²
- 土地面積
- 170.65m²
- 築年数
- 42年
- 成約価格
- 1,100万円
- 間取り
- 4LDK
- 土地の査定額
- 980万円
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は御殿場市にお住まいの50代M様です。
お父様が亡くなられたことで、M様はお兄様と一緒に市内の実家と金融資産を相続することになりました。
しかし、M様兄弟はそれぞれすでに持ち家を所有していたため、実家に移り住む予定はなく、売却して現金化することを検討していました。
そんな中、お父様が生前にお兄様へ土地を贈与していた事実が判明。
M様はこのまま遺産を均等に相続することに不平等感を抱き、不動産会社に実家の売却相談と合わせて、相続の不平等感を解消する方法についてアドバイスをもらうことにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
遺産分割における不平等感を解消したい。
不動産会社の探し方・選び方
M様は、市内で相続不動産の売却や相続問題に詳しい不動産会社を探すことにしました。
いくつかの不動産会社のサイトを比較した結果、
- 相続不動産のトラブル事例について詳しく書かれた記事が多い
- 相続不動産の専門サイトがあった
上記2点が自身の問題解決につながると感じたところに相談することにしました。
M様の「トラブル・課題」の解決方法
M様はお兄様が、お父様の生前に土地を贈与されていたことを知り、このまま遺産を均等に相続するのは不平等であると主張しています。
1.「特別受益」とは
特別受益とは、相続人のうちの1人が被相続人(亡くなった人)から生前に特別に受け取った財産や利益のことです。
今回は、お兄様が生前に土地の贈与を受けていたため、それが特別受益として認められます。
2.「特別受益の持ち戻し」
M様の希望通り、遺産分割の公平性を保つ方法として「特別受益の持ち戻し」を提案しました。
特別受益の持ち戻しとは特別受益の金額を差し引いて遺産を公平に分けるための仕組みです。
具体的には、お兄様がお父様から贈与された土地の評価額を算出し、M様に対してその分を考慮した分割案を提示します。
3.「結果」
M様は弊社の提案に基づき、特別受益を考慮した遺産の分割についてお兄様と話し合った結果、お兄様に納得していただくことができました。
その後、ご実家の売却を進め、売却益と金融資産、お兄様の土地の査定額を出し、双方が納得のいく形で公平に分けられました。
結果として相続問題によるトラブルを防ぐことができ、M様は「特別受益について丁寧に説明してもらい、公平に相続できて本当に良かった」と大変満足されていました。
2.遠方にお住まいのS様が、
「家庭裁判所での遺産分割調停を行った事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
- 所在地
- 御殿場市川島田
- 種別
- 一戸建て
- 建物面積
- 125.64m²
- 土地面積
- 240.47m²
- 築年数
- 40年
- 成約価格
- 2,300万円
- 間取り
- 5DK
- その他
- ―
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は神奈川県にお住まいの50代のS様です。
S様はお父様が亡くなり、御殿場市内にあるご実家と金融資産を弟様と相続することになりました。
ところが、相続手続きを進めるなかで、お父様は生前に弟様が家を建てる際に多額の資金援助を行っていたことが発覚しました。
これは「特別受益」に該当し、S様は弟様と遺産を均等に相続することに納得していません。
S様は弟様と遺産分割協議を開いたものの、話がまとまらず、解決策を模索していました。
解決したいトラブル・課題
課題
遺産分割協議で話がまとまらず、遺産を納得いく形に分配したい。
S様はひとまず、財産調査のためご実家の査定を行ってもらうために不動産会社に相談することにしました。そのついでに、現在悩んでいる遺産の相続問題についてもアドバイスをもらいたいと思っています。
不動産会社の探し方・選び方
S様は、地域に密着し適正な査定価格を提示してくれそう、且つ相続の問題にも知見がありそうな不動産会社に相談することにしました。
そのため、ご実家のある御殿場市内の不動産会社にいくつか問合せた結果、
- オンライン相談が可能で遠方からでも気軽に問合せできる
- 弁護士や司法書士とのつながりがあり、相続に関するお悩みも対応可能
上記2点を魅力に感じたところに相談することにしました。
S様の「トラブル・課題」の解決方法
遺産分割協議での解決が難しい場合、家庭裁判所に「遺産分割調停」を申し立てることが必要です。
1.「遺産分割調停」とは
「遺産分割調停」とは相続人同士で遺産の分け方について合意できない場合に、家庭裁判所で第三者(調停委員)を交えて話し合い、解決を目指す手続きです。
相続は、相続人全員の合意が必要ですが、話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所の調停で公平に解決を図ります。
遺産分割調停は以下の流れで行われます。
【遺産分割調停】
※表は左右にスクロールして確認することができます。
手順 | 内容 |
---|---|
1. 調停申立書の提出 | 家庭裁判所に書類を提出する |
2. 調停期日の決定 | 双方のスケジュール調整する |
3. 調停の実施 | 調停委員が間に入り話し合いを行う |
4. 調停の成立または不成立 | 成立しない場合は審判に移行する |
2.「結果」
家庭裁判所での調停の結果、S様の主張が認められ、弟様が受けた資金援助分を考慮した公平な分割案が成立。
相続したご実家は弊社で査定を行い、S様は想像より高い査定価格だったことから売却することに決めました。
その後、わずか4ヶ月で売却が完了し、S様は遺産分割調停を経て公平な遺産分割を実現できました。
3.御殿場市にお住まいのF様が、
「不動産会社のサポートのもと特別受益によるトラブル対策を行えた事例」
お客様の相談内容
物件 概要
- 所在地
- 御殿場市茱萸沢
- 種別
- 一戸建て
- 建物面積
- 118.52m²
- 土地面積
- 197.44m²
- 築年数
- 48年
- 成約価格
- 1,000万円
- 間取り
- 4LDK
- その他
- ―
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は御殿場市にお住まいの70代F様です。
F様には2人のお子様がいらっしゃいます。
F様は高齢になったこともあり、現在住んでいるご自宅の管理に負担を感じています。そのため、ご自宅を売却して住み替えを行うことを決断されました。
売却によって得た売却益は、次男様の結婚資金として贈与する予定でしたが、以前、相続経験のある友人が「生前贈与が特別受益に該当し、相続時の遺産分割が不平等になりトラブルに発展した」と話していたことを思い出し、自身の贈与でも同様のトラブルが起きるのではないかと懸念されています。
そこでF様は、不動産の売却相談と合わせて、特別受益によるトラブルを回避する方法について不動産会社に相談することにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
自宅売却と合わせて、将来の相続トラブル対策を行いたい。
不動産会社の探し方・選び方
F様は、市内の不動産会社をいくつか訪問し相談先を決めることにしました。
訪問した不動産会社のなかで
- 最も丁寧に対応してくれて親身に話を聞いてくれた
- 不動産の売却実績が豊富
上記2点を魅力に感じたところに相談することにしました。
F様の「トラブル・課題」の解決方法
F様のお話を詳しく聞いたところ、長男様はご自身で会社を経営され成功なさっているそうでお金には困っていないとのことでした。
そのため、今回の次男様への贈与は相続時の遺産に含めたくないとのことでした。
したがって、弊社はF様に「特別受益の持ち戻し免除」を提案しました。
1.「特別受益の持ち戻し免除」
「特別受益の持ち戻し免除」とは、被相続人(亡くなった人)が生前に行った贈与について、「遺産分割の際に持ち戻さなくて良い」と意思表示していた場合、持ち戻しが不要になる制度です。
通常、特別受益がある場合は「持ち戻し」として、相続財産にその分を加えて相続分を公平に調整します。
しかし、被相続人が「この贈与は持ち戻さない」と意思表示していた場合、その分の財産は加算されず、相続分の計算から除外されます。
特別受益の持ち戻し免除が確実に行われる方法として、遺言書を作成することが挙げられます。
遺言書に「持ち戻し免除」の文言を記載しておくことが重要です。
2.「結果」
F様は、不動産会社のサポートのもと、自宅を無事に売却し、その売却益を次男様への結婚資金として贈与されました。
さらに、弊社と提携している司法書士を紹介し、遺言書作成のサポートを行いました。
遺言書には「持ち戻し免除」の意思を明示したことで、今後の相続トラブル対策を行うことができました。
F様は、「生前贈与が将来のトラブルに繋がらないか不安だったが、しっかりと対策を教えてもらい安心できた。不動産会社に相談して本当に良かった」と大変満足されていました。